重要文化財「建仁寺方丈障壁画」50面の高精細複製品を制作

「建仁寺方丈障壁画」は、かつて方丈に飾られていた全50面の襖絵からなる重要文化財で、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した海北友松が制作したものです。「竹林七賢図」16面、「琴棋書画図」10面、「雲龍図」8面、「山水図」8面、「花鳥図」8面から構成されており、日本を代表する水墨画の大障壁画群です。オリジナル作品は、昭和初期の大型台風の影響で方丈が倒壊した際、幸いにも他の用件で襖をはずしていたため難を逃れましたが、今後同じようなことが起こって貴重な文化財を消失させてはならないという理由で、襖から掛軸に形を変えた上で、現在は京都国立博物館に保管されています。

京都文化協会様とキヤノン株式会社様が共同で推進する「綴プロジェクト」では全50面の高精細複製品を制作し、建仁寺に寄贈していただきます。約70年ぶりに、方丈へ元の襖の姿で戻して、順次一般公開を行います。2014年には建仁寺の開祖である栄西禅師が亡くなられて800年を迎えることから、寄贈される「建仁寺方丈障壁画」の高精細複製品は、八百年大遠諱記念事業の一環として一般公開されます。

綴プロジェクトとは

「綴プロジェクト」とは、京都文化協会と キヤノン株式会社が共同で取り組む社会貢献活動で、2007年3月から開始したプロジェクトです。 キヤノン株式会社の入力、画像処理、出力に至る最新のデジタルイメージング技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により、屏風や襖絵、絵巻物など古くから日本に伝わる貴重な文化財をデジタル化して記録し、そのデータをもとに高精細な複製品を制作しています。